原色魚類標本の展示について

発行年・号

1960-02-01

文献名

飼育下グラントシマウマの発情日数と発情周期

所 属

みさき公園自然水族館

執筆者

ページ

14

本 文

広島市安佐動原色魚類標本の展示について

みさき公園自然水族館

当館構内にある京都大学みさき臨海研究所では、3月20日より、附属標本館を一般客に供覧しているが、現在展示中の魚類標本271種707点の内、140点の原色標本が好評を博している。本標本の製法は同研究所員の研究により、ある種の還元剤と塩類を使用して褪色を防止するもので、一昨年夏にこの方法で固定した奄美大島産の標本も尚原色を止めている。考案者の言によれば、固定液の処方等についてはまだ研究の過程にあるので、完全なものとなれば発表されるとのことである。

おねがい

本誌を情報交換の場に!

野生動物を飼育する技術は、何といっても経験の積み重ねが大切です。けれども、たゞ、自分にだけ、それを積み重ねていたのでは、技術の進歩にはなりません。何か、かわった動物の餌付けに成功したとか、失敗を経て、何か小さな発見をしたとか、大小を問わず、1人々々の経験をつみかさねてゆく、報交換の場として、本誌を、大いにいかそうではありませんか。