大プールに岩組作製
発行年・号
1960-02-01
文献名
飼育下グラントシマウマの発情日数と発情周期
所 属
須磨水族館
執筆者
ページ
14
本 文
広島市安佐動大プールに岩組作製
須磨水族館
小水槽で、水族自体を身近かに見せ、次に大水槽で、その自然な生活を見せるというのが、水族館の1つの行き方と考えられる。当館には、300トンの大水槽があるが、いままで岩組みがなかつたので、ハマチ、カンパチなどの遊泳魚、あるいは、サメ、エイ類などの大型ftを、主に飼育して来たにすぎなかつた。このため、このプールに岩組をつくることになり、現在、大ブールに岩組をもっているほとんど唯一の施設である。みさき公園自然水族館から、資料をあおいで、本年4月に完成した。
材料はすべて軽石をもらい、鉄筋でつなぎ、モルタルでかためて、つみ上げた。また、自家採集の時に観察した、じっさいの海底地形を、なるべくおりこむように心がけた。さらに、各ガラス窓(10面)から見える景観が、それぞれちがうように考慮した。今年の夏には、造礁サンゴを採集し、岩組に変化と色どりをつけるよう、計画している。
くぼみにかくれるタカノハダイ
岩組に近ずくハマチ